恋するダライ・ラマ

人生で、尊敬できるメンター、師に出会える事は幸せですよね。
私にも、尊敬している存在が何人かいます。

その中のお一人・・・ダライ・ラマです(*´∀`)

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この姿・・・(*´ω`*)
ありふれた暮らしの中にも、尊さはちりばめられてある、どんな人もどんな営みも、等しく稀有で美しい、という思いにさせてくださる、本当に素敵な瞬間だと感じます(^^)


ダライ・ラマ観音菩薩の化身と言われ、現在14世で、これまでにも13生、転生されていらっしゃいます。

前任のダライ・ラマが亡くなられたら、チベットの高僧達が生まれ変わりを探して旅をし、それらしい子供を見つけると、前任の師が生前使っていた杖とか数珠とかを見分けられるか色々試した末、認定される、という転生制度がとられています。

観音菩薩が衆生を救うべく、ダライ・ラマとして転生しながら14代にわたり、チベットを守り、導き、愛していらっしゃる、その在り方に感動を覚えます。


で・・・ダライ・ラマは14人存在しています。
同じ観音菩薩の化身でも、それぞれ個性があるらしく、先日本屋で、心惹かれるタイトルの本を見つけました。

ダライ・ラマ六世 恋愛彷徨詩集

ダライ・ラマ六世 恋愛彷徨詩集


お坊様だったのに、成人してから還俗して、遊廓などで浮き名を流し、恋愛詩を謳っている・・・ダライ・ラマ6世の恋の詩を紹介している本です。
6世は、他の師とは少し違ったダライ・ラマだったみたいで、衆生の民のように恋を味わい、詩を吟じる、親しみを感じられる個性の持ち主で、人気も高いそうです。

ポタラ宮でのお名前は
ツァンヤン・ギャムツォ修行僧
ラサの下町ショルにては
放蕩ダンサン・ワンポなり」

「このつかのまの人生で
我喜びに浸りけり
来世の春にまたしても
逢えるや否や娘子に」

「ああ白鳥よ心あらば
我に翼を貸せよかし
遠くに飛ぶにあらずして
理塘を巡りて帰り来ん」

こういう詩を作っていらしたようです。
14世的には、6世時代の詩を出版されるって、青春時代のノートを公表された感じなのでしょうか?f(^^;

ダライ・ラマも、身体を持ってこの世を生きる人間の一面を持っているんだなぁ、と、心ときめいてしまいました(^^)

14回生まれ変わっている、その一生一生を、師は、チベットの指導者としてのお役目につとめられながら、一方で、ご自身の人生のテーマも生きていらっしゃるのかも知れませんね。

「人我がことを噂せり
許せよすべてそのままに
若き男の子は三歩歩み
妓楼通いに明け暮れる」


6世が、衆生のように 色 の世界を体験する、というテーマを決めていらしたとしたら、このグローバルな現世を生きる14世は、より世界的規模で、愛と平和を見つめ、実践する道を敢えてお選びになったのかも知れないと感じました。

大変困難な、でも、チベットにとどまらず、世界中の人間の心に灯をともす、尊いお役目を為されているように思います。


ダライ・ラマの健康と長寿と、今生の尊いお役目を全うされますように、お祈りいたします。
そして、チベットの皆様の魂からの平安をお祈りしています。